こんにちは。
今日は隔週木曜日にレギュラー出演している「東京マーケットワイド」(東京MXTV)に出演してきました。
株安の背景にある3つの材料についてお話しましたが、
ギリシャ債務問題は週越えでの決着が濃厚ですので、これは待つしかありません。
現状では、ユーロ圏からの離脱は避けられるのでないかと考えていますが、
そのあとの債務返済が大変ですね...債務元本の削減は必至でしょうね。
中国株安はその背景が投機ですので、判断が難しいですね。
今日の上海株は200日移動平均線で支えられた格好ですが、このような指標に意味があるのかもわかりません。
新規の買い手が出てくるまでは、戻り売りの圧力が上値を抑えると考えておくほうが無難かもしれません。
むしろ重要なのは、米国の利上げのタイミングかもしれません。
今日の放送でもお話したように、1937年当時の状況と似てきたとの論調が聞かれるようになっています。
無理な利上げは市場の過度な反応につながり、株安・債券安・ドル安につながる可能性があります。
FRBはこのあたりをよく研究していると思いますので、現状の外部環境も考慮すれば、
9月利上げの可能性は相当低下したと考えられます。場合によっては、年内の利上げも見送られ、
実際の利上げは来年半ばにまでずれ込むかもしれません。
その場合には、株価はむしろ調整局面に入っている可能性が高いと考えられます。
日経平均株価は安値から大きく戻しましたが、2万円回復までは見送りが賢明でしょう。
明日のSQを通過したのちに高値を回復できれば、買い安心感が出てくると思います。
逆に再び下落すれば、回復には時間が掛かるかもしれません。
いずれにして、予断を持ってマーケットを見極めることが困難な状況にあります。
自然体で無理のない範囲で対応することが重要ですね。